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ぼくたちの女災社会

出だしがいきなりシャアの台詞だったりでアニメを少しは見る人間にもとっつきにくく感じる本だったので、全く見ないような人にはかなりきついんじゃないだろうか。
第一章ではセクハラ、ストーカー、痴漢冤罪、DV冤罪を女災として挙げている。その中でチビ、デブ、ハゲ、眼鏡は痴漢の裁判でも不利という法律関係者の発言があるのは腹立たしい。テレビ等のストーカー男の役にやけに眼鏡が多く感じるのだが、これも偏見のなせる業だろうか。あとテレビに限らず最近のフィクションではDV男が絶対的な悪役として出てくる事が多い。ハリウッド映画のナチスと同じような扱いだ。
第二章で死亡率、ホームレスの数、自殺率等を示して「女災とは、男性の肉体が、精神が、生命が女性に比べて圧倒的に軽んぜられていながら、まだなお女性の肉体に、精神に、生命に対して圧倒的な尊重を強いられること」と定義されていてなるほどと思うのだが、こういうストレートな表現は少なくて、アニメに限らずたとえ話で説明している部分が多いが、それがどうも腑に落ちないというか、話を分かりにくくしているように感じた。
他にいいと思ったのは第四章の「いかなる場合にも強者としての振る舞いを要求されるのが男性の弱者性である」という部分で、昔このブログでも書いた「プア・ファット・ホワイトマン」の話とか小浜逸郎「弱者とはだれか」からの「少なくともわが国では弱者やマイノリティの問題にはこれまでいつも次のような空気がつきまとってきたのが感じられる。それは、マイノリティの当事者以外には、マイノリティの問題を語る資格はないかのような空気である」という引用はまさしくそうで、その反発が嫌韓とか芸人の生活保護受給の件が盛り上がる理由だろう。
その他には婚活で有名になった白河桃子がお見合いで出会った男性を腐す「おみー君」の作者だったというのはちょっとしたトリビアか。
現在この本は絶版のようで、著者はtwitterやらブロマガで活動している模様。
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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